患者さんとそのご家族へ

病気の話

思春期早発症

 

二次性徴の発来は、女子では10歳頃、男子では12歳頃よりはっきりしてきますが、それが2〜3年程度早く始まってしまうことで、最近増加傾向がみられます。
本症の注意すべき点は、早く成人になってしますために、子どもの期間が短くなり最終的に低身長となる、および他の子どもたちとは二次性徴の時期が異なることにより、心理社会的問題がみられることです。
また、時に腫瘍などによって生じる場合もあります。

 

特に女子については二次性徴の身体的変化が外見から分かり、本人ならびに周りの子に影響を与えます。
そのため、女子においては乳房の腫大が同年齢の子より早くみられる場合には注意が必要となります。
一方、男子については二次性徴の変化が他の人からは分かりにくいために、見逃されてしまうことが多々みられます。
他の同年齢のお子さんに比べて異常に早く大きくなった場合や早熟な感じがした場合には、ためらわずに経験豊富な小児内分泌医に早期に受診することが必要です。
きちんとした診断と適切な治療を行うことにより、患者さんのQOLを改善することが可能となります。


近畿大学医学部 小児科学教室

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